エイプリルフールの真骨頂は、4月1日だけで終わらないストーリー展開にある。過去の仕掛けが反響を呼び、ユーザーからの熱烈なリクエストによって実際に商品化・事業化されたケースは後を絶たない。
今年の事例でも、某飲料メーカーが「冗談」として発表した奇天烈な味の清涼飲料水が、ハッシュタグ「#本当に作ってください」のムーブメントを引き起こした。企業側もすかさず「限定生産決定」のアナウンスを打ち出し、嘘を本物のビジネスチャンスへと鮮やかに昇華させた。デジタル上の「悪ふざけ」を、顧客との共創イベントへと変えるこのアプローチこそ、現代のマーケティングにおけるひとつの到達点と言えるだろう。