シリーズを語る上で避けて通れないのが、作品を支えた偉大な名優たちとの別れです。特命係長只野仁 死亡キャスト経緯において、最もファンと関係者に深い悲しみをもたらしたのは、電王堂会長・梅宮辰夫 黒川重蔵役の逝去でした。
梅宮さんは2019年12月12日、慢性腎不全のため81歳で永眠されました。重厚な葉巻の煙をくゆらせ、隻眼のアイパッチを想起させる鋭い眼光で「只野、頼んだぞ」と特命を下す黒川会長の佇まいは、梅宮さん自身の昭和スターとしての器の大きさがそのまま投影されたものでした。高橋克典は梅宮さんの訃報に接した際、自身のブログや報道陣の前で言葉を詰まらせ、「俳優としての姿勢、現場での気遣い、男としての粋をすべて辰夫さんから教わった」と涙ながらに深い感謝と哀悼を捧げました。
さらに、シリーズを彩った重厚な特命係長只野仁 ゲスト出演者の中にも、津川雅彦さんや江守徹さん、渡辺裕之さんなど、昭和・平成のエンタメ界を牽引した名優たちが名を連ねていました。彼らが容赦のない巨悪や影のある政財界のフィクサーを怪演したからこそ、只野仁の鉄拳制裁が視聴者にカタルシスを与えた事実は、決して色褪せることはありません。