栃木県の北東部に位置する大田原市は、古くから交通と武家の要衝として重要な役割を果たしてきた。とりわけ語り継がれているのが、屋島の戦いで扇の的を射抜いたことで名高い那須与一の伝説である。弓の名手として名を馳せた与一の勇姿は、いまも市内の至る所にモティーフとして残り、地元住民の誇りとなっている。
戦国時代から江戸時代にかけてこの地域を統治した大田原氏の存在も忘れてはならない。大田原氏の治政によって基盤が作られた城下町としての街並みは、今なお当時の区画や面影を留めており、散策する者に豊かな歴史のロマンを感じさせる。