華やかな爆発劇の真裏には、テレビ番組制作業界が極限まで高めてきた緻密な安全管理体制が存在する。単に風船に空気を送ればいいというわけではない。使用されるゴムの厚み、充填する気体の温度、室内の湿度、さらには演者との物理的距離まで、すべてがコンマミリ単位の計算に基づきセッティングされているのだ。
特に日本テレビをはじめとする大手局の現場では、特効専門のエンジニアが常駐し、破裂時の音圧レベルが聴覚に及ぼす影響まで厳格に測定している。安全対策を完璧に講じた上で、いかに「観客に最大の恐怖と興奮を感じさせるか」。この背中合わせの職人技こそが、無事故で数々の名場面を生み出し続けてきた現場の誇りである。