法事の弔い上げと密接に連動するのが、お墓の管理を寺院や霊園に委ねる永代供養への移行手続きです。特に三十三回忌や十七回忌を区切りとして弔い上げを行った場合、そのまま代々の個別墓を維持し続けるのか、あるいは「墓じまい」を行って合祀墓や納骨堂へ改葬するのかという選択を迫られます。
永代供養へスムーズに移行するための具体的フローは以下の4ステップです。
- 親族間での合意形成:配偶者や兄弟姉妹、従兄弟など、関係する親族に対して「墓の維持管理が困難であるため永代供養に切り替える」理由を説明し、書面または口頭で確実な合意を得る。
- 菩提寺への打診と閉眼供養の依頼:先祖代々の墓所を管理する寺院の住職へ意向を伝え、お墓から魂を抜く「閉眼供養(魂抜き)」の日程を調整する。同時に弔い上げ法要を併修してもらうケースが多い。
- 自治体での改葬許可申請:現在お墓がある市区町村役場から「改葬許可申請書」を取得し、現墓所の管理者から埋蔵証明を、新しい永代供養先から受入証明(受入内定書)を取り寄せて提出。「改葬許可証」の交付を受ける。
- 遺骨の移動とお墓の解体更地化:石材店を手配して墓石を解体・撤去し、墓所を更地に戻して寺院や霊園に返還。取り出した遺骨を新しい合祀墓や納骨堂へ納める。
このプロセスを適切に踏むことで、将来的に無縁仏となるリスクを完全に排除し、次世代に管理費や修繕費の金銭的負担を残さずに済みます。近年では樹木葬やプレート型の合同供養墓など、初期費用10万〜30万円前後で維持管理費が一切かからない永代供養プランが広く支持を集めています。