「最初は客足が遠のくかと胃が痛かった」。神田駅北口から徒歩3分の場所で店を構える店主は、苦笑交じりに語る。2026年末、看板メニューの醤油ラーメンを1,200円から1,600円へと引き上げた。しかし、蓋を開けてみれば売り上げは落ちるどころか、前年比120%を記録している。
鍵を握るのは「圧倒的な素材のこだわり」だ。山形県産の特別栽培鶏から取る芳醇なスープに、毎朝店内で打つ自家製の平打ち手揉み麺。トッピングには時間をかけて低温調理した希少部位の豚チャーシューがのる。ただ腹を満たすためのファストフードではなく、わざわざ時間をかけて味わう「一皿の料理」へと昇華したラーメンに、客は惜しみなく金を払う。