TCBの強さは、職場の熱気を包み隠さず公開するオープンな姿勢にもある。公式InstagramやYouTubeでは、井上健自らがミシンに向かい、デニムを縫い、時には失敗や試行錯誤の過程まで赤裸々に配信する。
工房で気ままに暮らす猫たちの姿から、ヴィンテージミシンの修理風景、海外ファンからのマニアックな質問に答えるライブ配信まで、そこに飾ったプロモーションの匂いはない。この圧倒的な透明性と親しみやすさが、日本のみならず欧米やアジア圏のファンを強烈に引きつける。服を買うという行為を超えて、作り手の情熱そのものを共有する強固なコミュニティがSNSを通じて世界規模で構築されている。