「名前を呼んで、笑顔を見せてくれるだけでいい」。都内の私立大学に通うハルトさん(21)は、毎月アルバイトで稼ぐ8万円のほとんどを投げ銭に費やす。推しの配信者が自分の名前を呼び、感謝の言葉を口にする瞬間。その一瞬のために、彼はギフトを贈り続ける。他者から認められたいという強烈な欲求が、そこにはある。
配信ルーム内には、誰がどれだけ課金したかを示すリアルタイムのランキングが表示される。この競争心理を煽る仕組みが、ユーザーの射幸心を刺激する。競い合うように高額なギフトが投げられ、配信画面は狂乱の渦と化す。一度このループにはまると、抜け出すのは容易ではない。