ふたりの急接近が報じられたのは2014年秋のことだった。水族館デートや東京スカイツリーでの仲睦まじい姿が目撃され、スポーツ紙や週刊誌が一斉に「超格差愛」と書き立てた。当時、若手実力派芸人として多忙を極めていた小峠と、母の死を乗り越えてバラエティ番組で独自の立ち位置を築こうとしていた坂口。住む世界も生きてきた背景も異なる二人の交際は、世間に大きな驚きを与えた。
世間の目は決して温かいものばかりではなかった。一部からは「話題作り」「テレビ用のビジネスカップル」といった心ない声も上がった。しかし、二人がバラエティ番組で共演した際に見せたやり取りには、計算では作れない温かい空気が漂っていた。小峠の容赦ないツッコミの裏にある優しさと、坂口が見せる屈託のない笑顔。視聴者はそこに、過酷な芸能界で互いを支え合う純粋な絆を感じ取っていたのだ。