やちむんの魅力に触れるなら、まず押さえておきたい巨匠から、予約数年待ちと言われる注目の若手・気鋭作家までを厳選して紹介します。
① 読谷山焼 北窯・松田共司(まつだ きょうし)
沖縄陶芸界を牽引する名工。1992年に立ち上げられた「読谷山焼 北窯」の共同代表の一人であり、登り窯の炎が生み出す力強くも包容力のある器肌は圧巻です。沖縄の土と伝統的な釉薬にこだわり抜いた大皿や按瓶(あんびん)は、民藝の神髄を感じさせる一生モノの逸品として世界中からコレクターが集まります。
② 工房十鶴(こうぼうじっかく・柄溝康助・聖子ご夫妻)
爆発的な人気を誇り、入手難易度が最も高い工房のひとつ。コーヒー豆柄、サボテン柄、ピーナッツ柄といった独自のキャッチーなテキスタイル柄が特徴です。伝統工芸の枠を飛び越えたポップで愛らしい世界観と、確かなろくろ技術の融合が多くのファンを魅了し続けています。
③ 一翠窯(いっすいがま・高畑伸晃)
読谷村に工房を構え、角皿を中心としたモダンなストライプや幾何学文様で知られる人気作家。インドや東南アジアのテキスタイルから着想を得たカラフルな色使いは、北欧食器との相性も抜群で、若い世代のファーストやちむんとしても絶大な支持を得ています。
④ 室生窯(むろうがま・名護宏明)
名工・山田真萬氏に師事した実力派。伝統的な絵付けの力強さを引き継ぎながら、深みのあるコバルトブルーやシックな黒釉を用いた洗練されたうつわを展開。日常のどんな料理も引き立てる使い勝手の良さで、リピーターが後を絶ちません。
⑤ かわいい絵付けが光る注目の若手・女性作家たち
近年は、淡いパステル調の釉薬や動物モチーフ、繊細なイッチンスリップ技法を取り入れた若手女性作家の台頭が目立ちます。手のひらに収まる豆皿や小鉢、マグカップなど、デスクワークやカフェタイムに彩りを添えるアイテムがトレンドの主役に躍り出ています。