式を挙げない選択が一般化した一方で、実際にナシ婚を選んだ人々は後悔していないのでしょうか。SNSやネット掲示板、発言小町などに寄せられたなし婚の後悔とネットの反応を検証すると、満足と葛藤が入り混じる生々しい本音が浮き彫りになります。
満足している派の意見としては、「浮いた200万円を新居の家具や投資信託に回し、生活の立ち上がりが圧倒的に楽だった」「式の準備でパートナーと喧嘩することもなく、ストレスフリーだった」という声が大半を占めます。金銭的・時間的なゆとりを得られた点については、ほぼ全員が肯定的な評価を下しています。
一方で、挙式から3〜5年が経過した頃に噴出する「特有の後悔」も見過ごせません。当事者の手記やインタビューで頻出するのが、次の3点です。
「結婚後、両親が高齢になったり他界したりしたとき、晴れ姿を見せてあげられなかったという拭えない罪悪感が残った」
「子どもが生まれ、絵本やテレビで結婚式の場面を見た際に『パパとママの結婚式の写真は?』と無邪気に聞かれ、言葉に詰まってしまった」
「友人からの『おめでとう』を直接受け取る節目がなかったため、いつまでも独身時代の延長のような感覚が抜けなかった」
なし婚の割合が増加したからといって、誰もが後悔ゼロで過ごせるわけではありません。「何のために式を挙げないのか」を深掘りしないまま、単に「面倒だから」と流されて入籍だけで終わらせたカップルほど、歳月を経てから精神的な空白感に直面する傾向が見て取れます。