この悲劇を受け、行政および業界全体は安全基準の根底からの見直しを迫られた。国土交通省は全国の遊戯施設に対して緊急点検を指示し、建築基準法に基づく定期点検の細目を厳格化。コースター類の主要部品に対する超音波探傷試験の義務化など、法的な規制強化に踏み切った。
テーマパーク・レジャー産業全体にとっても、エキスポランドの事故は安全対策の前提を揺るがす強烈な教訓となった。いくらアトラクションの維持費がかさもうとも、安全の担保なくして事業の継続はあり得ないという厳しい現実を業界全体が再認識することとなったのである。
しかし、制度や技術が進歩した現代であっても、運用する「人」の意識が弛緩すれば、同様の事態はいつでも再発し得る。安全管理の厳格な維持と次世代への継承は、業界に課せられた終わりのない課題である。