一見すると好調に見えた店舗が、なぜこのタイミングで閉店を決断したのか。その背景には、アトレ品川との定期借家契約の満了に加え、親会社である三越伊勢丹ホールディングスが推進する事業ポートフォリオの見直しがある。
三越伊勢丹ホールディングスの細谷敏幸社長は、グループ全体の収益性向上と店舗配置の最適化を急ピッチで進めてきた。都市部における店舗網の再編は不可避の課題であり、賃料コストと将来の利益率をシビアに秤にかけた結果の判断といえる。物価高や物流コストの急伸が続く日本の小売・流通業界において、限られたリソースを高効率な店舗へ集中させる動きが一段と強まっている。