今回、多忙を極めるスケジュールの合間を縫って本誌の単独インタビューに応じた高田向日葵。指定された都内のスタジオに現れた彼女は、私服のシンプルな装いながら、どこか張りつめた心地よいオーラを纏っていた。
「カメラの前に立つときは、自分という個性を一度完全に空っぽにする感覚なんです。役の感情が自分の中になだれ込んんでくる余白を作っておかないと、本当の言葉が出てこないから」
そう語る彼女に、最近完走した大作ドラマの舞台裏について尋ねると、少し照れくさそうに笑いながら未公開のエピソードを明かしてくれた。真冬の過酷なロケ地で行われた夜間撮影。極限状態のなかでNGを出さずに乗り切るため、共演者と控室で欠かさず行っていた独自のウォームアップ法や、演出家と深夜まで交わした役作りについての激論。ひとつのシーンにかける熱量の高さが、画面から伝わる迫力の源泉となっているのは疑いようもない。