国内外のトップアーティストが開催する音楽コンサートにおいて、座席選びは視界だけでなく「音」体験そのものを大きく左右する。有明アリーナは残響時間を最適化する音響設計が施されているが、座席の場所によって届く音のニュアンスには明確な差が生じる。
ステージ正面に向き合うスタンド席の中央ブロックは、スピーカーからの音響が最も均一に到達し、視認性とサウンドバランスの両面で最高の環境が提供される。一方で、ステージ真横や真後ろに位置するサイド・バックスタンド席は、アーティストとの物理的距離は近いものの、メインスピーカーの指向性から外れるため、高音域の抜けや重低音の響きに違いが出やすい。演出の意図を完璧に味わいたいのか、それとも演者の雰囲気を間近で感じたいのかによって、評価が大きく分かれるポイントだ。