東京都足立区大谷田に位置するこの湯処最大の武器は、地下900メートルから汲み上げられる「ナトリウム-塩化物強塩温泉」だ。海水とほぼ同等の塩分濃度を誇るこの湯は、舐めると強い塩気と鉄分を含んだ独特の苦味がある。浸かって数分もすれば、肌に塩分の膜が形成され、驚くほどの保温・保湿効果を発揮する。
内湯の「熱湯」や露天風呂に注がれる源泉掛け流しの湯船は、常に湯けむりに包まれている。空気に触れることで澄んだ地下水から黄金色、そして濃い濁り湯へと姿を変える泉質の鮮度は抜群だ。塩分が汗の蒸発を防ぐため湯冷めしにくく、冷え性や関節痛に悩む人々が足繁く通う理由もここにある。