受験生や保護者がネットの掲示板やSNSで学校名を検索した際、目にして不安を抱きがちなのが「荒れているのではないか」「いじめがあるのではないか」という過去の書き込みです。結論から言うと、現在の王子総合高校の教育現場において、そうした噂は実態から大きく乖離しています。
この誤解が生じる背景には、歴史的な立地環境の記憶が関係しています。王子総合高校の敷地には、かつて「東京都立王子工業高等学校」が存在していました。2011年に同校が閉校・再編され、完全な新設校として最新設備を備えた王子総合高校が開校したという経緯があります。昭和から平成初期にかけての古い工業高校時代のイメージと、現在の新設総合学科がネット上の言説で無秩序に混ざり合い、根拠のない噂として再生産されてきた側面が極めて強いのです。
学校生活アンケートや外部評価の調査データを確認しても、暴力行為や組織的ないじめの発生率は極めて低く抑えられています。総合学科という性質上、2・3年次になると生徒一人ひとりの受講クラスがバラバラになるため、普通科の固定化された学級ヒエラルキーが生まれにくいという構造的な防波堤が存在します。
もちろん、高校生という多感な年代特有の友人関係の摩擦や小さなトラブルがゼロということはありません。しかし、教員側の見守り体制やスクールカウンセラーの配置、相談しやすいオープンスペースの職員室など、初期段階でトラブルを拾い上げる仕組みが定着しています。