海外の色彩豊かな毒蛇も目を引くが、来園者の足を止めているのは本州や離島に固有のヘビたちだ。日本最大の無毒蛇であるアオダイショウは、身近でありながらその登坂能力や洗練された体のラインで観察者を唸らせる。樹木に軽々と巻きつく筋肉の躍動は、見る者に野生の凄みを力強く突きつける。
一方で、対馬だけに固有する絶滅危惧種ツシマナメラの展示は、まさに圧巻の一言。俊敏な動きと上品な体色、そして極めて限られた地域にしか生息しない孤高の存在感。日本の豊かな自然生態系がいかに繊細で貴重なバランスの上にあるかを、この小さな一匹が無言で語りかけてくる。