東京国立近代美術館をめぐっては、ネット上でいくつかの典型的な誤解や見落としが存在します。失敗を未然に防ぐため、以下の盲点を押さえておきましょう。
誤解1:「企画展だけ見て満足して帰ってしまう」
前述の通り、企画展のチケットを購入した来館者は、追加料金なしで所蔵作品展(MOMATコレクション)に入場できます。所蔵展には日本美術史に燦然と輝く重要文化財や巨匠の名作が凝縮されており、展示規模も国内最大級です。企画展だけで足を止めてしまうのは、チケット代の価値を半分放棄していると言っても過言ではありません。
誤解2:「近代美術は抽象的で難解すぎるという先入観」
「近代美術(モダンアート)」と聞くと、難解な現代アートばかりを想像して敬遠する層が一定数存在します。しかし同館の所蔵品は、明治期の写実的な油彩画や日本画、大正期の個性あふれる肖像画、昭和の戦争記録画など、ストーリー性が高く直感的に感情を揺さぶられる作品が大多数を占めています。作品ごとのキャプション解説も非常に平易で読みやすく工夫されているため、美術初心者でも無理なく楽しめます。
誤解3:「周辺に飲食店が少なく、ランチ難民になりやすい」
美術館周辺は皇居や官庁街・オフィス街に囲まれているため、一見するとカフェやレストランが少ないように見えます。館内の「ラー・エ・ミクニ」が満席だった場合でも、徒歩5分〜8分ほど足を伸ばして「神保町方面」へ向かえば、有名な古書店街のカレー店や老舗喫茶店が無数に存在します。鑑賞前後に神保町エリアまで散策ルートを広げておくことで、食事の選択肢は一気に広がります。