現在、社会の第一線で活躍する世代やシニア層は、昭和・平成・令和という3つの時代をまたいで生きている。ここで浮上しているのが、いわゆる「デジタル遺産」や「古いアカウント」の管理問題だ。1990年代後半から2000年代(平成中期)にかけて作成されたネット銀行の口座や、初期のWebサービスのアカウントには、生年月日や登録日が「平成」基準でデータベースに記録されているものが多数存在する。
これらのサービスに数年ぶりにログインしようとした際、秘密の質問や本人確認で「登録した平成の年」を求められ、記憶の彼方に沈んでしまってロックがかかるトラブルが多発している。パスワード管理アプリの普及が進む一方で、元号の壁がアナログな障壁として立ちはだかっているのだ。