検索エンジンの入力サジェストに登場する「いじめ」という不穏なキーワード。これに対し、進学を検討する中学生や保護者が抱く猜疑心は小さくありません。この東海大学付属福岡高等学校のいじめに関する噂の真相を検証すると、単一の重大事件というよりも、強豪校特有の歴史的土壌とネット上のバイアスが複雑に絡み合っていることが分かります。
かつての「東海大五」時代、全国制覇を至上命題とする運動部では、昭和・平成初期に典型だった上級生による過剰な規律維持や指導が行われていた時期がありました。部活動内の厳格な上下関係や選手選考を巡る軋轢が、部員間のトラブルや退部者の生々しい愚痴としてネット掲示板やSNS上に書き込まれ、それらが年月を経て「いじめの多い学校ではないか」という不確かな風評として残存した側面が強いといえます。
しかし、近年の学校運営はそうした旧態依然とした体質から明確に決別しています。学校側が掲げる「チームTOKAI FUKUOKA」の理念のもと、教員と生徒が孤立を防ぐ体制を構築。スクールカウンセラーの定期配置や定期的なアンケート調査、部活動指導ガイドラインの遵守など、コンプライアンス管理を徹底しています。現場の取材からも、問題行動に対して指導部が迅速に介入する姿勢が確認されており、ネット上の過去の書き込みを現在の実態と同一視するのはミスリーディングです。