同校の教育を語る上で欠かせない名物行事が、深夜から早朝にかけて数十キロの山道をひたすら歩き抜く大菩薩峠越え強歩大会だ。静寂と寒さの中で自己の限界に挑み、仲間と励まし合いながらゴールを目指す体験は、生徒たちの精神面を著しく鍛え上げる。名門男子校ならではのこうした過酷とも言える行事は、単なる思い出作りにとどまらない深い教育的意義を持つ。
寒稽古や水泳学校など、四季折々の伝統行事を通じて培われる根気と集中力は、受験勉強の土壇場でも折れないタフなメンタリティの源泉となる。身体を動かし、五感で困難を乗り越える体験が、知的な成長と不可分に結びついている点が同校の真骨頂だ。