配線が不要という手軽さの裏で、プロドライバーが最も懸念するのは「過酷な実務運行に耐えうる実用性があるか」という点です。特に夜間の高速道路を何時間も走り続ける大型トラックでは、電池式ホイールマーカーの寿命と点灯時間が実働レベルに達しているかが成否を分けます。
実際の現場データを検証すると、一般的なボタン電池(CR2032など)を用いた超小型ユニットの場合、実用的な明るさを維持できるのはおよそ8〜15時間前後。地場配送の数日間であれば十分持ちこたえますが、長距離運行を連日こなすとなると頻繁な電池交換が避けられません。一方で、単3・単4形アルカリ乾電池や大容量リチウムイオンバッテリーを積んだユニットでは、省エネLEDの進化も相まって30〜50時間以上の連続点灯を可能にするモデルが登場しています。
耐久性の面で命綱となるのが、電池式ホイールマーカーの防水性能です。ホイール周辺は豪雨時の水しぶきや高圧洗車機による水圧、さらには冬場の凍結防止剤(塩化カルシウム)に容赦なく晒されます。最低でもIPX7(一時的な水没に耐える防水等級)以上の密閉性が確保されているか、パッキン部分のグリスアップ処理が施されているかが、浸水ショートを防ぐ決定的な分岐点となります。