実在の英雄や悲劇の将校として語り継がれる山本五十六。彼は開戦に反対しながらも、連合艦隊司令長官として無情な戦局へと身を投じざるを得なかった。彼の生涯に漂う「悲劇のリアリズム」は、フィクションにおける指導者像にも決定的な影響を与えている。
一方で、圧倒的な威圧感でデス・スターを統率したターキン提督のような架空の冷血漢であっても、その行動の根底には確固たる軍事理論と信念が存在する。哀愁を帯びた実在の提督と、冷酷無比な架空の総督。一見すると対極に位置する二人だが、「組織の論理に殉じる」という宿命においては奇妙な一致を見せている。