スカルノ大統領とともに国際社会の激動を生きてきた歴史。その歴史的背景を持つデヴィ・スカルノ氏の愛犬観は、単なる飼い主の域にとどまらない。ドキュメンタリー番組の密着取材などで明かされたように、彼女はブリード犬の飼育にとどまらず、身寄りのない保護犬の引き取りや動物愛護活動にも長年熱心に取り組んできた。
「血統が良いから愛するのではない。生きている命そのものが尊いのです」。彼女はきっぱりと言い切る。サロンで着飾った優雅な姿の裏には、劣悪な環境に置かれた動物たちを支援し、行政や社会へ働きかける行動力がある。元大統領夫人としての気品と、不義を許さない情熱が、動物福祉の現場でも存分に発揮されているのだ。