昭和から平成へと元号が変わる過渡期、お茶の間に強烈なインパクトを与えた映像作品がある。アサヒビールの「スーパードライ」発売初期に放送されたテレビCMだ。過酷な取材現場を思わせるロケーションで、カメラに向かって力強くメッセージを放つ姿は、新商品の爆発的ヒットを強力に後押しした。
当時のビール市場は既存の味覚が優位を占めており、新商品の成功を疑問視する声も少なくなかった。しかし、洗練された都会的なタフさと、世界を相手に挑むフロンティア精神を見事に体現したプロモーションは、新商品の持つ挑戦的なブランドイメージと見事に合致したのである。