なぜ本来なら極外秘とされる裏社会の名刺が流出するのか。真相を追うと、複数のルートが浮かび上がる。一つは、暴力団関係者が宴席やビジネスの場で一般人に手渡したものが、巡り巡ってネット市場へ流れ込むケース。もう一つは、組の解散や組員の離脱(足を洗う)に伴い、不用品として処分された遺品や押収品の流出だ。
しかし、現在出回っているものの9割以上は、精巧に作られたレプリカや偽物だと見られている。プリンター技術の向上により、代紋の金箔や特殊加工を模した偽造品が横行。マニア心理につけ込み、数万円から十数万円の値を設定する悪質な業者が後を絶たない。仮に本物を入手できたとしても、それを第三者に見せびらかしたり脅迫に利用したりすれば、即座に事件化する重大なリスクを背負う。