平日昼下がりの改札口。南海本線七道駅を降りると、屋根付きの連絡デッキがそのままモールの2階エントランスへと滑らかに続いている。雨傘を開く隙すらない。この計算し尽くされたアクセスの良さが、堺市堺区のみならず、隣接する大阪市住之江区や高石市方面からの人の流れを10年間絶え間なく生み出し続けてきた。
オープン当初は「駅前が劇的に変わる」という物珍しさが先行していた。だが現在、その動線は完全に地域住民の血管として定着している。仕事帰りにスーパー「イオンスタイル」で夕食の食材をサッと買い込む単身者、夕方に習い事帰りの子どもと待ち合わせる母親。日常のあらゆる導線がここに集約されている光景こそ、都市型ロードサイドの完成形と言える。