「近所のダイソーを3軒ハシゴしたのに見当たらない」といった声がネット上で定期的に拡散され、ダイソーの過炭酸ナトリウムが廃盤になったのではないかという憶測が飛び交う背景には、100円ショップ特有の流通構造と消費動向が関係しています。結論から言えば、アイテム自体は現在も継続して流通しており、完全な販売終了には至っていません。
入手困難に陥りやすい最大の要因は、テレビ番組やSNSでの大掃除特集による突発的な需要集中です。過炭酸ナトリウムを使った「オキシ漬け」や洗濯槽洗浄のビフォーアフター動画が拡散されると、各店舗の在庫が一瞬で買い占められ、バックヤードを含めて欠品状態が続く傾向にあります。
さらに見逃せないのが、パッケージの定期的な刷新と規格改定です。ダイソーの清掃用品プライベートブランド「落ち落ちV」シリーズでは、定期的に外装デザインや内容量、JANコードの切り替えが行われます。このリニューアル移行期には旧製品の生産が終了し、新製品が各店舗の棚に行き渡るまで数週間の空白期間が生じるため、店頭から姿を消したように見えてしまうのです。
加えて、店舗ごとの発注方針の違いも影響しています。小型店舗では売れ筋の日用品に棚割りが絞られるため、粉末系のナチュラルクリーニング洗剤は重曹やクエン酸のみに絞られ、過炭酸ナトリウムの取り扱い自体が見送られているケースも少なくありません。