季節を問わず、年間を通じてスーパーの棚に整然と並ぶ大葉。これを可能にしたのが、日本の高度なアグリビジネスの技術革新である。
青紫蘇は本来、夏が旬の路地栽培植物だが、現在は高度な環境制御を行った施設園芸(植物工場や温室ハウス)での補光栽培が主流となっている。日光の照射時間を人工的にコントロールすることで、花芽の形成を防ぎ、1年中柔らかく高品質な葉を大量収穫する体制が整えられた。
パック売りされる商品のラベルに「大葉」と記載され、ふりかけや清涼飲料水の成分表に「紫蘇」と書かれる傾向が強いのは、このアグリビジネスにおける商品区分と流通慣行が現代にも受け継がれているためである。