大学の入学式で見落とされがちな最大の落とし穴が、「移動距離と階段の多さ」です。小学校や中学校の入学式と異なり、大学のキャンパスは広大であり、アリーナ会場や講堂の入り口から客席まで数千歩歩くことも珍しくありません。すり鉢状の階段や未舗装の坂道を上り下りするケースも頻繁に発生します。
この過酷なキャンパス環境を乗り切るための足元と持ち物のマナーを押さえておきましょう。
【靴選びの極意:高すぎるピンヒールは絶対に避ける】
母親のパンプスは、「ヒール高3〜5cm程度」で、接地面積の広い安定感のある太めヒール(チャンキーヒール)が最適解です。7cm以上の細いピンヒールは、敷石の隙間に挟まったり、急な階段で転倒したりする危険性が極めて高く、足の疲労から式典後に笑顔で写真を撮る余裕を奪います。素材は落ち着いた本革や上質な合成皮革のスムースレザーを選び、過度なエナメル光沢や露出の高いオープントゥは避けてください。
【バッグ選びの極意:フォーマルバッグ+A4サブバッグの2個持ち】
大学の式典当日は、大学側からシラバス(履修要項)、大学案内、後援会(保護者会)の分厚い総会資料、記念品など、大量のA4〜B4サイズ書類が一括して手渡されます。小型のハンドバッグ一つで出向くと、配られた書類の束を丸一日抱えて歩くことになり、スマートな立ち振る舞いが一瞬で崩壊します。
正解は、貴重品やスマートフォンを収める小ぶりのフォーマルハンドバッグに加え、黒や濃紺の折りたたみ可能な布製A4サブバッグをあらかじめ忍ばせておくことです。スーパーのレジ袋や派手な柄のエコバッグを取り出すのは式典の格式にそぐわないため、マットな質感のフォーマルトートバッグを用意しておくのが大人の知恵です。