日本列島を地図で眺めると、中央付近で大きく屈曲していることに気づく。この屈曲の鍵を握るのが、中央構造線とフォッサマグナだ。中央構造線は、九州から関東にかけて日本列島を東西に横断する巨大な断層帯であり、日本がまだ大陸の縁にあった時代からの古い地質境界を物語っている。
一方で、列島の中央を南北に鋭く分断する巨大な溝がフォッサマグナである。東日本と西日本がユーラシア大陸から分裂する際、異なる方向に回転しながら引き裂かれた。その落とし穴のような裂け目に、新しい時代の火山噴出物や海成堆積物が厚く積み重なって生まれたのが中央高地なのだ。東西の地質が全く異なる理由も、この巨大な断裂の歴史を知れば容易に解き明かされる。