大津商業高校を受験する際、最も慎重に検討すべきなのが2つの学科の適性一致です。名前の印象だけで選択すると、入学後の専門科目において大きな学習のミスマッチを引き起こします。
総合ビジネス科は、商業の伝統的な柱である「簿記・会計」「流通・マーケティング」「ビジネス法規」を深く学びます。1年次には商業の基礎理論と電卓操作・ビジネスマナーを共通で履修し、2年次以降は進路や関心に応じて会計系や流通系のコース選択に分かれます。日商簿記検定2級や全商簿記実務検定1級、リテールマーケティング(販売士)検定の取得を目指すカリキュラムが整っており、「数字を正確に処理する几帳面さ」や「人とのコミュニケーションが苦にならない性質」を持つ生徒に最適化されています。
一方の情報システム科は、デジタル社会に対応した高度IT人材の育成を目的としています。プログラミング言語の基礎演習をはじめ、データベースの構築、Webデザイン、ネットワーク基礎、さらには国家試験である「ITパスポート試験」や「基本情報技術者試験」の合格を目標とした授業が日常的に展開されます。「パソコンやソフトウェアの仕組みを解明したい」「ロジカルにアルゴリズムを組み立てる作業が好き」という生徒にとっては無類の環境ですが、数学的な論理的思考に強い苦手意識を抱えていると、入学後の専門演習で著しく苦戦する傾向があります。