二人の出会いは2010年のバンクーバー五輪に遡る。現地取材を行っていた大島由香里と、日本代表として出場していた小塚崇彦。取材者とアスリートという関係から始まった交際は約3年の月日を経て実を結び、2016年に婚姻届を提出した。翌年には第1子となる長女が誕生し、おしどり夫婦としてメディアでも好意的に取り上げられていた。
しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。現役を引退し、多忙なビジネスやスケート普及活動に奔走する小塚と、育児に追われながら家庭を守る大島との間には、次第に生活スタイルの不一致が生じ始める。夜の会食や地方出張が重なる夫と、家庭の安定を求める妻。些細な生活習慣のズレは、やがて埋められない溝へと広がっていった。