夜間救急の利用に関しては、長年ネット上で囁かれている誤った通説が存在します。代表的な3つの誤解を是正します。
第一に、「救急車を呼んで搬送されれば、病院で待たずにすぐ診てもらえる」という説です。これは完全な誤解です。救急隊によって病院へ到着した場合でも、病院到着後に医師がトリアージを実施します。意識が清明でバイタルサインが安定している場合、より重症な患者の処置が優先され、ベッド上や処置室前で待機することになります。
第二に、「夜間急病診療所に行けば、数日分の薬をもらって完治まで療養できる」という思い込みです。一次救急診療所はあくまで「翌朝にかかりつけ医等を受診するまでの応急処置」を行う場所です。処方日数は原則として1日分(休日の場合は連休分)に制限されており、精密検査や根本的な治療は翌日以降の通常外来に引き継がれます。
第三に、「大阪府内の救急外来はどこも同じ費用で受診できる」という点です。前述の通り、規模の大きな総合病院を受診すると選定療養費が上乗せされるため、同じ風邪症状であっても診療所の窓口負担額と大病院の請求額では1万円近くの差が生じることがあります。