千葉雄大のキャリアにおける重要な転換点の一つが、2019年に放送された大ヒットドラマ『おっさんずラブ-in the sky-』での成瀬竜役です。不器用でツンデレな副操縦士を演じた当時は、繊細でシャープな美しさがキャラクターの切なさを際立たせていました。
しかし、30代後半へと向かう過程で、求められる役柄は「可愛い後輩」「中性的な青年」だけにとどまらなくなりました。包容力のある上司役、深みのある人間ドラマ、陰影のある複雑な役どころなど、演じる幅は確実に広がっています。
体ががっしりしたことで、スーツ姿の立ち姿や重厚なトーンのセリフ回しに抜群の説得力が宿るようになりました。体型の変化を恐れず、むしろそれを自らの演技の武器へと昇華させたことで、単なるルックス先行型ではない息の長い実力派バイプレイヤー兼主役級俳優としての地位を不動のものにしています。