退社後も、川田さんと安住アナの交流が完全に途絶えることはなかった。2026年現在、当時の番組制作に深く関わっていた元幹部社員が、これまで公にされることのなかった胸の内を独占証言として語ってくれた。
「川田さんがフリーになって悩んでいた時期、安住さんは陰ながら非常に気にかけていました。放送業界の第一線で戦い続けることの孤独を誰よりも知っていたからです。彼女が苦しんでいる時、そっと送られた助言や言葉があった。しかし、彼女の生真面目さゆえに、その優しさすらも『期待に応えなければ』というプレッシャーに変えてしまっていたのかもしれません」
語られなかった真実——それは、二人の間に存在した「言葉を扱う者同士」の切実な共感と、すれ違いの痛ましさだ。報道の裏側で生じる過剰な期待と自己犠牲の連鎖。安住アナ自身もまた、彼女の訃報を受けた直後の生放送で、言葉を詰まらせながらもアナウンサーとしての責務を果たし続けた。その姿には、言葉では表現しきれない深い喪失感と、遺された者として現場に立ち続ける覚悟が滲み出ていた。