木嶋死刑囚がこれまでに獄中で婚姻関係を結んだ相手には、支援者の男性や週刊誌のデスクなどが含まれる。彼らは一様に、彼女の知性や、手紙を通じて伝わってくる独特の「女性らしさ」に魅了されたと語る。面会や文通という限られたコミュニケーション手段しかないからこそ、妄想や理想が膨らみやすいという側面もあるのだろう。
客観的に見れば、彼女は複数の男性の命を奪った罪で死刑判決を受けた人物だ。しかし、彼女と直接対話した者たちは、その犯罪者としての冷酷さとは裏腹の、細やかな気配りや言葉選びに絡め取られていく。このギャップこそが、彼女の最大の武器であると言える。