沖合漁業で狙う沖合漁業の主な魚種は、群れを成して日本列島周辺を回遊する回遊魚や、大陸棚の海底に生息する底生魚です。広大な海洋で効率的に魚群を追尾・捕獲するため、漁法ごとに特化した高度な漁船群が稼働しています。
1. まき網漁業(サバ・イワシ・アジ)
沖合漁業の水揚げ量において圧倒的なシェアを誇るのがまき網漁業です。魚群探知機やソナーで探知したサバ、マイワシ、マアジなどの大群を、長さ数百メートルから1キロメートルを超える巨大な網で包囲し、網の底口を巾着のように絞り込んで一網打尽にします。魚を探索する「探索船」、網を投げて巻き上げる「網船(本船)」、漁獲物を氷詰めして港へ運ぶ「運搬船」が船団を組んで操業する大規模なシステムです。
2. 沖合底びき網漁業(スケトウダラ・カレイ・ズワイガニ)
水深150〜1,000メートル前後の大陸棚や斜面の海底を袋状の網で曳航するのが沖合底びき網漁業(通称:沖底)です。かまぼこやちくわなど練り製品の原料となるスケトウダラをはじめ、カレイ類、マダラ、ズワイガニなどをターゲットにします。オホーツク海から三陸沖、日本海、東シナ海に至る冷水域や底生生態系が主戦場となります。
3. サンマ棒受け網漁(秋の回遊魚)
初秋から初冬にかけて三陸沖や道東沖で展開されるのがサンマ棒受け網漁です。夜間に強烈な集魚灯(LEDやメタハラ灯)を点灯して光に集まるサンマの習性を利用し、船の片舷に張り出した網の中へ魚群を誘導してすくい上げます。日本の秋の風物詩として定着してきた代表的な沖合漁法です。