赤坂一龍別館を語る上で、ソルロンタン本体と並んで主役級の存在感を放つのが、注文後わずか数分でテーブル一面を埋め尽くす「パンチャン(無料のおかず小皿群)」です。通常、都内の韓国料理店で提供される小皿は3〜4品程度が相場ですが、一龍別館では常時10〜11種類前後の小皿が所狭しと並べられます。
大根の角切りキムチ(カクテキ)、程よく発酵の進んだ白菜キムチ、もやしや青菜のナムル、韓国海苔、甘辛く炊かれた小魚や練り物、おでん風の煮物、さっぱりとした酢の物など、そのバリエーションは目を見張るものがあります。舌の肥えた常連客からは「このパンチャンと白米だけで一食の定食として成立してしまう」と絶賛されるほど、一品ごとの味付けに手抜かりがありません。
おすすめの食べ方は、まずシャキシャキとしたナムルやキムチを前菜として味わい、次にソルロンタンのスープに酸味の効いたカクテキの漬け汁をスプーン1〜2杯垂らすアレンジです。乳白色のまろやかなスープに乳酸発酵のほのかな酸味と辛味が加わり、重層的な味わいへの劇的な味変を堪能できます。