無敗のまま順調にステップアップを重ねていた辰吉寿以輝のキャリアを阻んだのは、相次ぐ拳の怪我と度重なるアクシデントでした。強打者ゆえに自身のパンチ力で拳を痛めるケースが多く、骨折や腱の損傷による長期離脱を余儀なくされた時期があります。
さらに、実戦感覚を取り戻すための復帰戦が組まれても、コロナ禍による興行の中止や延期、試合中の偶然のバッティングによる負傷など、度重なる不運が重なりました。一時はファンの間からコンディションを不安視する声も上がりましたが、本人は黙々とリハビリとフィジカルトレーニングを重ねてリングに戻ってきました。
長いブランクを経てリングに立った復帰戦では、ブランクを感じさせない力強い踏み込みと的確なコンビネーションを披露。幾度もの試練を乗り越えたことで、精神面でのタフネスとプロフェッショナルとしての覚悟が一段と研ぎ澄まされています。