車椅子のたたみ方は力任せNg!初心者も一瞬で畳めるコツと車載手順

車椅子のたたみ方は力任せNg!初心者も一瞬で畳めるコツと車載手順

車椅子のたたみ方は力任せNg!初心者も一瞬で畳めるコツと車載手順にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

折りたたみ方以上に事故の発生リスクが高いのが、実は「車椅子の広げ方手順」です。特に焦っている外出先では、広げきっていない状態で利用者を座らせてしまい、座面が急激に沈み込んで利用者が尻もちをつく事故が毎年報告されています。

安全に広げるための絶対ルールは以下の4工程です。

手順1:駐車ブレーキがかかっているか再確認
広げる動作に伴って車輪が回転すると、車体が逃げて完全に開ききりません。タイヤが完全にロックされている状態からスタートします。

手順2:グリップを広げ、背折れを起こす
背折れ機能を解除し、背もたれパイプを「カチッ」と金属ロック音が鳴るまで真っ直ぐに立て起こします。不完全な固定は、利用者がもたれかかった瞬間に背もたれが後方へ倒れる事故につながります。

手順3:座面シートを「手のひら」で真下に押し込む(超重要)
左右のシートパイプを握って外側に引っ張ろうとするのは、指を挟む極めて危険なNG動作です。正しい方法は、「左右のシートパイプの上に手のひらの付け根(手掌基部)を置き、体重をかけて真下へグッと押し込む」ことです。親指や他の指をパイプの下に巻き込まず、手のひらをパーの形にして押し下げることで、指挟みの危険を物理的にゼロにできます。

手順4:フットサポートを下ろす
左右のステップを手で確実に下ろします。なお、利用者が車椅子に乗り降り(移乗)する瞬間は、フットサポートは「上げた状態」を維持してください。ステップに体重を乗せて乗り込もうとすると、前方に車椅子ごと転倒します。利用者が深く腰掛けたことを確認してから、最後に足を乗せるのが安全管理の鉄則です。

【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準

家族の介護において、「どのような車椅子を選ぶべきか」「無理をしてでも折りたたみ車椅子を車載すべきか」という問題は、介助者の身体的限界と直結しています。介護社会学や臨床心理の観点から見ると、介護者が「家族の通院はすべて自分が車で送迎しなければならない」と過度な責任を抱え込むケースでは、介助バーンアウト(燃え尽き症候群)や深刻な共依存関係に陥りやすい傾向があります。

安全かつ持続可能な介護生活を保つため、以下の判断基準を参考にしてください。

折りたたみ車椅子の日常運用に向いているケース:
・介助者に深刻な腰痛や関節疾患がなく、軽量車椅子折りたたみコンパクトモデル(10kg以下)を用意できる環境。
・通院頻度が月に1〜2回程度で、自宅および訪問先にスロープや段差解消機が整っている場合。
・利用者の座位保持能力が保たれており、数秒間の起立・移乗動作が安定している場合。

無理な車載を避け、介護タクシー等の外部リソースを頼るべきケース:
・介助者自身が高齢(いわゆる老老介護)であり、8kg以上の重量物を持ち上げると腰に違和感がある場合。
・自家用車のラゲッジスペースが狭く、無理な体勢で斜めに車椅子を押し込まなければならない車輌構造。
・利用者が麻痺や円背(背中の曲がり)等により、特殊なリクライニング機能や大型の姿勢保持パッドを必要とする場合(無理に標準型を畳んで運ぼうとすると身体適合が破綻します)。

「福祉用具の操作をマスターすること」と同じくらい、「自分の体力と精神的な境界線(バウンダリー)を守り、無理な時は介護タクシーや福祉車両の送迎サービスへ切り替える決断」こそが、プロが提唱する真の持続可能介護です。

高橋 健太
Author

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。