現在のエンタメシーンを牽引する顔ぶれを見ても、その傾向は顕著だ。例えば、今や国民的俳優としての地位を不動のものにした広瀬すずや、圧倒的なビジュアルで国内外から支持を集める今田美桜。彼女たちの活躍は、単に容姿が優れているからだけではない。緊迫したシーンで見せる、射抜くような鋭い眼光や、悲哀に満ちた潤んだ瞳。それらが視聴者の感情を激しく揺さぶる。
また、ここ数年の傾向として、インディーズ映画から這い上がってきた実力派の若手たちも、その「目」を武器に頭角を現している。台詞を削ぎ落とした静かな演出の中で、ただカメラを見つめるだけで成立してしまう存在感。それは天性の資質であり、同時に緻密に計算された表現技術の賜物でもある。