従来のエアラインでは、客室乗務員とグランドスタッフは完全に分業化されていた。しかし、ZIPAIRはその壁を取り払った。彼らが提唱する「エリアクルー」は、ある日は成田空港のカウンターで旅客を迎え、次の日は太平洋を渡る機内でサービスを提供する。この多機能型(マルチタスク)の働き方が、単調なルーティンワークを嫌う若い世代に新鮮に映っているのだ。
現場の負担は決して軽くはない。覚えるべき業務範囲は倍になる。それでも、「空港と機内の両方を知ることで、お客様への提案の幅が広がる」と語る現役クルーの声は前向きだ。キャリアの停滞感を打破したいと願う若者にとって、この越境体験は大きな魅力となっている。