高い注目を集める枠だからこそ、数字が振るわなかった作品には厳しい視線が向けられます。歴代ワーストの数字を記録した作品群を見ると、単に「ドラマの出来が悪い」という理由だけではなく、放送当時の時代背景や視聴環境の急激な変化が色濃く反映されています。
【朝ドラ歴代期間平均ワーストランキング(関東地区・世帯)】
1位:『ウェルかめ』(2009年後期・倉科カナ主演)… 平均13.5%
2位:『つばさ』(2009年前期・多部未華子主演)… 平均13.8%
3位:『瞳』(2008年前期・榮倉奈々主演)… 平均15.2%
4位:『ちむどんどん』(2026年前期・黒島結菜主演)… 平均15.8%
5位:『ちりとてちん』(2007年後期・貫地谷しほり主演)… 平均15.9%
特に2000年代後半は、朝の生活サイクルの変化や裏番組の情報番組(民放各局)の強化により、朝ドラ全体の視聴習慣が一時的に冷え込んだ時期でした。『ちりとてちん』のように、放送当時は低視聴率に苦戦したものの、緻密な伏線回収と脚本の完成度の高さから放送終了後に「伝説の傑作」としてカルト的人気を獲得した作品も存在します。単なる平均視聴率の数値だけでは作品の本質的なクオリティを断定できないのが、朝ドラ視聴率の奥深い特徴です。