常盤山部屋の躍進を語る上で欠かせないのが、親方の奥様である女将(おかみ)さんの存在です。大所帯となった部屋の台所と力士たちの体調管理を、陰ながら支え続けてきました。
特に貴乃花部屋からの弟子受け入れという激震に見舞われた際、一番の激務を担ったのは女将さんでした。一度に増えた力士たちの食事の準備や生活環境の整備、個々のメンタルケアに至るまで、笑顔を絶やさずに奔走しました。力士たちにとっては「東京の第二の母」と呼べる温かい存在です。
親方の誠実で飾らない人柄と、女将さんの明るく包容力あるサポートが合わさることで、常盤山部屋特有の「風通しの良さ」が保たれています。厳しい勝負の世界にあって、ホッと一息つける家庭的な空間があるからこそ、力士たちは土俵の上で全力を出し切ることができます。