コスト削減のためにDIYを検討する方も多いですが、長尺ビニル床シートのDIYは難易度が極めて高い作業です。重量が1ロールで30kg〜50kgに達することもあり、正確なカットだけでも熟練の技を要します。それでも挑戦する場合、以下の手順と厳格なルールを守る必要があります。
【施工の5ステップ】
- 下地清掃と不陸調整:ゴミや油分を完全除去し、段差はアクリル系パテで平滑に埋めて乾燥後サンディングする。
- 仮敷きと割り付け:室温にシートを数時間馴染ませた後、部屋の角に合わせて大まかに裁断し、柄の出方を確認する。
- 専用接着剤の塗布とオープンタイム:床半面に接着剤をクシ目ゴテで均一に塗布。適正なオープンタイム(約10〜20分、触れて手につかない半乾き状態)を厳守する。
- 圧着と空気抜き:シートを倒し込み、ハンドローラーや30kg以上の転圧ローラーで中央から外側へ空気を完全に押し出す。
- 端部処理・ジョイント溶接:壁際は専用カッターで隙間なく落とし、シート同士の継ぎ目は溶接棒を用いた熱溶接または専用シームシーラー(液状溶着剤)で防水処理を施す。
専用接着剤の選び方:
耐水性が求められる水回りには「エポキシ樹脂系」または「耐水性ウレタン樹脂系接着剤」を使用します。一般的な水性アクリルエマルション系接着剤を水回りに使うと、湿気で接着剤が再乳化して剥がれや異臭の原因となるため注意が必要です。