時計の針を少し巻き戻そう。二人の絆が決定的なものとなったのは、日本テレビ系列で放送された伝説的なドラマ『Q10』での共演だった。若き日の彼らが撮影現場で意気投合し、主演の前田敦子や池松壮亮らとともに結成したのが、ファンの間でも語り継がれる伝説のプライベートグループ「ブス会」である。
役者としてのプライドや野心がぶつかり合う若手時代において、このグループの存在は彼らにとって唯一無二の避難所であり、互いを高め合う切磋琢磨の場でもあった。撮影が終われば朝まで演劇論を交わし、時に弱音を吐き出す。気取らない素顔を見せ合える仲間を得たことは、柄本時生と高畑充希のその後の役者人生において、計り知れない心の支えとなった。