ハードなバイオレンスや重厚なサスペンスで名を馳せる一方、ラブコメディやホームドラマで見せるコミカルな一面も彼の大きな魅力だ。『忍者に結婚は難しい』で見せた、どこか抜けていて愛嬌のある夫役は、多くの視聴者の共感を誘った。
大柄な男が日常の些細な行き違いに慌てふためき、情けなくも愛おしい表情を見せる。そのギャップの妙味。シリアスな役柄で培った精密な間(ま)のコントロールが、コメディというジャンルにおいても遺憾なく発揮されている証拠だ。緩急自在の演技プランこそが、クリエイター陣を惹きつけてやまない理由に他ならない。