この「大人の甘え」や可愛げを巡る文化は、エンターテインメント作品やネット空間でも広く描かれてきた。社会現象となったドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』でも、不器用な大人が相手に心を開き、弱みを見せるプロセスが丁寧に描かれ共感を呼んだ。完璧な大人ではなく、ダサい部分や幼い部分を見せ合える関係性こそが、現代のカップルに求められる癒やしの原形なのだ。
しかし、リアルの現場では戸惑う声も多い。Q&AサイトのYahoo!知恵袋を覗くと、「彼氏の赤ちゃん言葉がキツい」「どう返答すればいいか分からない」といった切実な相談が多数投稿されている。また、対面だけでなくLINEのメッセージでも「〜でしゅ」「おやすみぃ」といった幼児化した絵文字や語尾が連発され、返信のテンションに頭を悩ませる女性も少なくない。